学科ブログBlog

自動車整備学科ブログ

ムズくて楽しい鈑金&塗装

更新日:2023/03/10

カサイです。

2年生最後の実習は、 鈑金 & 塗装
整備士の仕事じゃないけど「クルマを直す」という点で密接に関わる仕事で、卒業後に鈑金屋さんに就職する学生もいます。
この実習では、その一連の作業を体験してもらいました。

今回はロードスターを使用。
ちょっとかわいそうだけど、ハンマーで凹みを作る。ゴメンなー(´;ω;`)

鉄板の裏から当て金を当てて、表から鈑金ハンマーで叩いて形を直していきます。

当て金が見えないので、正確な位置を叩くのは非常に難しい!

出来るだけ形を直したら、パテを塗って乾燥させ、紙ヤスリで滑らかな形状に整えます。

細かい凹凸を埋め、塗装の密着を良くする下地(サフェーサー)をスプレーで吹き付ける。
乾燥後にまた紙ヤスリで成形を仕上げる。

今年も指導にあたってくれるのは、外部講師のマルヤマ氏。
何を隠そうMIEの1期生だ。ワケあって車椅子だけど。

今回はクルマ1台をまるごと別の色に塗り替える「オールペイント」に挑戦。
そのため、塗らない場所は部品を取外したり、新聞紙でマスキングする。

スプレーガンで塗料を吹き付ける。今回はブルーメタリックをチョイス。
乾燥を待って、透明なクリアー塗料を吹き付ける。

最後にコンパウンドで表面を磨き上げたら完成。

凹みも直って、色も変わったー!

とは言え、よく見ると歪みが残っていたり、あちこち塗装が垂れてしまっている。
まあ、いきなりそんなにウマくいかないよね。

今回のような小さい凹みでも学生たちは大苦戦。
昔の職人さんは「鈑金10年、塗装10年」とおっしゃるが、実際にやってみると本当に難しい。
それを身をもって知れた事が今回の成果かな。鈑金修理が高額な理由をお客様に説明できるから。

ではまた。

月別アーカイブ