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自動車整備学科ブログ

タイヤ交換シーズン到来!

更新日:2022/12/05

カサイです。
長野県のように冬に積雪のある地域ではこの時期、夏用タイヤから冬用タイヤへの交換を行ないます。
そんなシーズンに合わせて自動車整備学科の1年生はタイヤの実習に取り組みました。

タイヤ交換は、整備工場の中だけでなく自宅や路上でも行なう場合があります。
それを想定して車載ジャッキ十字レンチを使った交換作業も練習しました。

タイヤとホイールを分解したり組み付けたりする作業は、手作業で行うととても難しい。
悪戦苦闘しながらもタイヤとホイールの関係性をカラダで理解していく。

この作業、実際の仕事ではタイヤチェンジャーという機械使って行ないます。
しかし機械を使うからと言って簡単にできるわけではありません。
作業手順の理解と「コツ」が必要です。

パンク修理の作業も練習しました。

タイヤチェンジャーではできないトラック用のホイール。
何度も練習して技能を身に付けます。

この実習の最終日には、一般のお客様のタイヤ交換作業をするイベントを実施しました。

最短時間で作業を完了するために、リフトではなくガレージジャッキを使います。
「失敗は許されない」という緊張感の中、慎重かつ迅速に作業をこなしました。

タイヤの減り具合を見て、どのタイヤをどの位置に履かせるかを決めます。

ネジの締付けが足りなければ走行中にタイヤが外れてしまう事故につながりますので、最後にトルク・レンチで締め付けを確認します。

取り外したタイヤを袋詰めしたり、空気圧調整をしたりすることもタイヤ交換作業のうち。
班で協力して1台のクルマを仕上げていきます。

受付・精算も学生が行ないます。

きっちり最後までお客様をお見送りして完了。
普段の実習授業では得られない達成感に満たされます。

ところで、タイヤに空気を入れる際には、タイヤの破裂やホイールの飛来などによって、これまで多くの負傷事故・死亡事故の事例が報告されているため、法律によって「危険な業務」に指定されていて雇用者は従業員に安全作業のための特別な教育を実施しなくてはならないことになっています。
今回の実習は、この「特別教育」に該当するので1年生は全員資格証を手にすることができます(ヤッタネ!)。

タイヤ交換は、長野県民にとって身近な作業で、自動車整備士の仕事においても頻度の高いものですが、安全に正確に手早く行うのは意外と難しいことを学生たちは身をもって学ぶことができました。
また、イベントを通して実際の業務を体験することもでき、とても良い実習になったのではないでしょうか。

ではまた。

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